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今週末はDSストア東京でアートとサヴォア・フェール体験を。

作成者: Toru Mori|2020年10月29日

ファッション、インテリア、建築などさまざまなフランス的な文化的コンテクストを落とし込み、DSオートモビルは、あたらしい時代のフレンチラグジュアリーのかたちをクルマを通じて表現しています。もちろんアートもまた、そのDSオートモビルのブランドを形作る大切な要素のひとつです。

DS STORE 東京が「DESIGNART TOKYO 2020」のアート展示会場に

そんなDSオートモビルのフラッグシップストアDS STORE 東京(DSストア東京)にて、今、「DESIGNART TOKYO 2020」(デザイナート東京2020)のエキシビジョンをご覧いただけます。「DESIGNART TOKYO 2020」は、“東京の街全体がミュージアムになる12日間”というコンセプトで、東京の様々な場所がアート会場となる年に一度のイベントです。昨年もDS STORE 東京はこのコンセプトに賛同し参加しています。

「DESIGNART TOKYO 2020」
10月23日(金)〜11月3日(火・祝)
DS STORE 東京
東京都港区南青山6-3-16 A-FLAG美術館通り1F
https://goo.gl/maps/tUV72KCBjRxJAh8D8

今年の作品はHAKUTEN/青栁龍佳 at DS STORE TOKYOです。

※こちらの作品は、コロナ感染症対策の観点もあり、店外からも鑑賞いただける作品となっています。

垂れた紐を見つめていると、わずかに動いていることに気づく。
目を凝らすと小さな水滴が紐を伝い、そして落下する。
今まで見えなかった微細な変化に敏感になる。そんなきっかけを生み出したい。

HAKUTEN / 青栁龍佳

 

「微かさ」(かすかさ)、と題されたアート作品は、止まっているのか動いているのか、すぐにはわからないような、ごくごくかすかな動きに目を凝らして、水滴の動き、紐の揺れを楽しむ作品とのこと。青栁龍佳氏によると、今回のアート作品の実現にあたって、何度も何度も実験を重ねられたとのこと。

そこには、いわゆる職人的な繊細な技術と、いまよりももっと素晴らしい何か、他にない何かを生み出したいというクリエイティビティが共存しています。実は、それこそがDSオートモビルのキーワードのひとつであるSavoir-faire(サヴォア・フェール)に近いものであると感じます。

Savoir-faire(サヴォア・フェール)とは、職人的な技術への拘りと経験、そしてクリエイティビティの融合、美学を併せたと概念


DSオートモビルでも良く使うSavoir-faire(カタカナではサヴォア・フェール、実際の発音は”サヴォワール・フェール”の方がより近い)というフランス語は、非フランス語ネイティブのわれわれには、すこし理解しにくい単語、概念かもしれません。英語では、Savoir-faire=Know How(ノウハウ)と当てられることも多いですが重要なニュアンスが抜け落ちてしまいます。日本語ではやや簡単にサヴォワ・フェール=「匠の技、職人的技術」と訳される場合も多くあります。ですが、日本語の「職人技」とは若干ニュアンスが異なり、作品のクオリティを裏付ける経験や修練の存在に加えて創造性やクリエイティビティ、そしてそれらを求める心持ちや美学……のような意味が日本語より強く含まれているように感じます(注:日本の職人技がクリエイティビティを含まないという意味ではありません)。だからこそ歴史と現在の両方に通じる概念として使われています。

サヴォア・フェールという言葉が良く使われるのはやはりファッションや宝飾、時計といったラグジュアリーの世界です。想像を巡らせてみれば、かつて王侯貴族が注文した服=オートクチュールは、いまでいうデザイナーと実際にドレスを縫う人が別れておらず、ほぼ一緒だったといえるかもしれません。当時の職人たちは、きっとステッチやドレープのこまやかさ、均一性を求める職人的な部分と、よりあたらしい表現や価値を創造していこうというクリエイティビティへの向上心を持つデザイナーとしての部分をともに持っていた人たちだったでしょう。”よりよいものを、より美しいものを、創造せずにはいられない”という美学です。こうした歴史的は背景がフランス流のラグジュアリーには通奏低音として流れています。

DSオートモビルは、自動車産業という文脈のみならず、ファッション、宝飾、建築、アートといったフランスの歴史的、意匠的なコンテクストをラグジュアリーカーに落とし込み、ドライエやドラージュといった戦前のきらびやかなフランス車のようなフレンチラグジュアリーカーブランドの復興を目指しています。ぜひ、この「DESIGNART TOKYO 2020」と青栁龍佳さんの作品を通じて、Savoir-faire(サヴォア・フェール)を感じてみてください。