ステランティスの2021年度上半期業績が好調だったのは、卓越した事業運営と、統合による相乗効果の実現にまい進してきた世界中のステランティス従業員の努力の賜物です。この場をお借りして、皆さんに感謝の意を伝えたいと思います。また、事業において優れた成果を上げる一方で、私たちは今後の事業戦略の礎となる、電動化とソフト開発を大幅に前進させることができました。
カルロス・タバレス 最高経営責任者
業績結果 (単位:百万ユーロ) |
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2021年上期 | 2020年上期 | |||
国際財務報告基準 | 純収入 | 72,610 | 19,614 | |
純利益(損失) | 5,800 | 797 | ||
営業キャッシュフロー | 5,615 | 比較不能 | ||
プロフォーマ | 2021年上期 プロフォーマ |
2020年上期 プロフォーマ |
2021年上期 プロフォーマ vs. 2020年上期 プロフォーマ |
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純収入 | 75,310 | 51,668 | +46% | |
純利益(損失) | 5,936 | (813) | 比較不能 | |
NON-GAAP | プロフォーマ | 2021年上期プロフォーマ | 2020年上期プロフォーマ | 2021年上期 プロフォーマ vs. 2020年上期 プロフォーマ |
調整後営業利益 | 8,622 | 752 | +1,047% | |
調整後営業利益率 | 11.4% | 1.5% | +990 bps | |
製造業フリーキャッシュフロー | (1,163) | 比較不能 | 比較不能 |
2021年度の業績見通しを上方修正
半導体の供給が現状より悪化せず、かつ、ヨーロッパ諸国、及びアメリカでロックダウンが回避されることを前提に、調整後営業利益率の目標を最大で10%に上方修正。
2021年度の地域別販売見通し
アメリカを除く全地域でこれまでの見通しを維持。アメリカは当初+8%を見通しとしていたが、今回+10%に上方修正。それ以外の地域で、南米は+20%、拡大ヨーロッパは+10%、中東&アフリカは+15%、インド&アジア太平洋は+10%、そして中国は+5%。
EV戦略:今後24か月間にBEVを11車種、PHEVを10車種導入予定。ヨーロッパでフル電動小型商用車と中型FCVバンを2021年末までに発売開始予定。3拠点目となる「ギガファクトリー」をイタリア・テルモリに開設。イギリスのエルスミアポート工場を、2022年後半にはBEV専用工場に改変。
新規ビジネス・パートナーシップ:Archerと垂直離着陸機の開発で協働。Engie EPSとクイックチャージャー網の構築で合意。
北米:利益率と、Ramのグローバル及び北米での販売台数が過去最高を記録。2021年3月に発表したジープ・ラングラー4xeは、第2四半期にアメリカで最も売れたPHEVとなった。グランド・ワゴニアとワゴニアの市場投入で、さらなる拡販を目指す。
拡大ヨーロッパ:燃費規制による賦課金の支払いがなく、EU30市場でのシェアが上半期には全体で23.1%、小型商用車では34.4%まで伸長。プジョーの上半期のEU30市場のシェアは7.1%。オペル・コルサはドイツとイギリスで上半期のセグメントリーダーに。フィアットはイタリアでマーケットリーダーに。また、500eは10か国で電動シティカーとしてNo.1に。
その他の地域:ブラジルではフィアット・ストラーダが上期に23.6%のシェアを獲得してベストセラーに。中東&アフリカでは上期のシェアが30%伸長して11.9%に。
マセラティ:上期の調整後営業利益は2,900万ユーロの黒字。また、すべてのマーケットでシェアが伸長。
英文オリジナルリリースに関しては以下STELLANTISサイトをご覧ください。
https://www.stellantis.com/en/news/press-releases/2021/august/first-half-2021-results