- ジープブランドは、世界的なエレクトリックSUVブランドとして主導的な地位を確立するための製品攻勢の第1段階を公表
- 北米とヨーロッパで2025年までにゼロエミッションビークル(ZEV)を4モデル導入
- ワゴニア4xeを含め、アメリカで販売している全モデルに電動化モデルを導入
- 2030年までにアメリカの新車販売の50%を、そしてヨーロッパで販売する100% の製品をバッテリーエレクトリック(BEV)に
- グローバル向けのフルエレクトリックSUV、2モデルの画像を本日公開
- 10月17日に開幕するパリモーターショーで、ヨーロッパ向け初となるジープブランドのフルエレクトリックSUV、ジープ・アベンジャーをお披露目
ジープブランドは本日、世界的にエレクトリックSUVブランドのリーダーになるための持続的な事業変革の一環として、次世代を担うフルエレクトリック4xeモデルの数々に関する包括的な計画を発表しました。
ジープブランドのYouTube公式チャンネル(www.youtube.com/thejeepchannel)で公開されたこの計画では、2025年末までに北米とヨーロッパでフルエレクトリックSUVを4モデル導入することを掲げています。この包括的な製品計画の一環として、2030年までにアメリカにおけるジープブランド新車販売の50%をフルエレクトリックとし、また、同年までにヨーロッパで販売する新車の100%をフルエレクトリックとする予定です。この計画は、Stellantisが長期事業計画「Dare Forward 2030」で炭素排出量をネットゼロにするとした公約に沿ったものです。
ジープブランドCEOのクリスチャン・ムニエは、「北米とヨーロッパにおける4xeの成功を推進力に変えて、私たちは高性能でサステイナブルなジープを設計・開発し、ゼロエミッションSUVブランドとして世界をリードしていきます」と述べました。「これは、世界中の数百万人にも及ぶジープのファンが、これまでと同じように地球を探検し、自然に寄り添い、そして保護するために必要不可欠な、将来戦略です。ジープは電動化によってかつてないほど高い4x4性能を身に纏うこととなり、よりエキサイティングでサステイナブルになり、さらに楽しいブランドになります」
ジープブランドは、北米をはじめとする世界各地で発売開始が待たれる2台のフルエレクトリックSUV――新型ジープ・リーコンと、ワゴニアSのコードネームを持つ新型ワゴニア――の画像を本日公開し、また、来年の初めにヨーロッパでの発売が予定されているフルエレクトリックの新型ジープ・アベンジャーについて公表しました。
北米におけるジープブランドのEVラインアップ
アメリカで最も売れているプラグインハイブリッド(PHEV)であるジープ・ラングラー4xeや、先ごろ発売を開始したグランドチェロキー4xeの成功を背景に、ジープはエレクトリックSUV製品のラインアップを拡充中で、卓越した4x4性能をさらに拡張するための製品開発を矢継ぎ早に進めています。
「4xeテクノロジーをジープの製品ラインアップの中で継続的に拡大していくことで、ジープブランドはフリーダムとアドベンチャーを全く新たに再定義します」と、ジープブランド北米責任者のジム・モリソンは述べています。「2025年末までにジープの全ての製品に電動化が導入されます。そのうちの4モデルはフルエレクトリックで、競争力を発揮してくれるものと期待しています」
このEV化計画によってワゴニアの製品ラインアップも拡がります。プレミアムミッドサイズSUVセグメントではフルエレクトリックの新型ワゴニアを発売し、ラージSUVセグメントにおいては、パワートレーンが最大航続距離500マイル(約800km)を実現するワゴニアが登場します。
2030 年にはジープブランドは全製品レンジでBEVを提供する計画で、これにより、ジープブランドはモデル数、セグメントシェア、販売台数の面で SUVのリーダーとなります。その結果、ジープのアメリカでの新車販売台数のうち50%がフルエレクトリックになる見込みです。
新型ジープ・リーコン:100%ジープ、100%ゼロエミッション
北米でエレクトリックSUVの先陣を切るのはジープ・リーコンです。
全くの新型となるこのモデルは、極限のアドベンチャーを静寂の中で、4x4性能を兼ね備えたEVで成し遂げたい人たちに向けて開発されました。
白紙から開発されたジープ・リーコンは100%ジープで100%ゼロエミッションです。新モデルはBEV専用で、本格的なオフロード性能を約束します。
・セレクテレイン、eロッカーアクスル、アンダーガード、牽引フック、オフロード専用タイヤなどによって、「トレイルレイテッド」が与えられています
・ワンタッチで開閉が可能な電動式ルーフに、脱着可能なドアとウィンドゥがもたらすオーセンティックで自由なオープンエア体験
・最新のUconnectシステムがオフロードでもナビ機能を発揮します
「最新のフルエレクトリックとなるジープ・リーコンは、アメリカで最も過酷と言われるルビコントレイルを走破する性能を備えているだけでなく、ルビコントレイルを走り抜いた後でも、街へと戻るのに十分な電費性能も備えています」とムニエは述べています。
この新たなグローバルSUVの実車発表は来年で、2024年から北米で生産がスタートします。北米在住の顧客向けには2023年初めに予約注文の受け付けが開始され、その後、ヨーロッパを含む世界各地で販売されます。
新開発のフルエレクトリックなワゴニア:アメリカンプレミアムの神髄
ワゴニア・ファミリーにも新たなメンバーが加わります。コードネーム「ワゴニアS」と名付けられた新型のフルエレクトリックSUVは、ユニークかつ艶やかな空力デザインとジープならではの4x4性能を兼ね備えた最新SUVで、プレミアムSUVセグメントに新たな指標を打ち立てます。
BEVのみでの提供となるこのグローバルSUVは、1回の満充電で最大400マイル(約640km)の航続距離を誇ります。また、最大出力600HPのパワートレーンは静止しているワゴニアSをわずか3.5秒で時速60マイル(約100km/h)まで加速させます。
LEDが埋め込まれたジープの伝統の7スロットグリルが、空力に優れたエクステリアと、一目でワゴニアとわかるサイドシルエットに見事に融合されています。
「テクノロジーとクラフトマンシップ、オフロード性能と運動性能、そして1回の満充電で400マイル(約640km)の航続距離を実現するパフォーマンスを持つプレミアムで高効率なSUVで、お客様に喜んでいただきたい」とムニエは述べています。
新型のワゴニアBEVも来年には公開され、2024年から北米で生産が開始されます。アメリカ在住の顧客は2023年の初めにはワゴニアBEVの予約が可能になります。その後、ヨーロッパを含む世界各国で販売が順次開始される予定です。
新型ジープ・アベンジャー:ブランド初のフルエレクトリックSUVは2023年にヨーロッパで販売開始
ヨーロッパにおいて、既にジープブランドは舵を切り始めています。既にフランスとドイツの製品カタログには電動化の入ったモデルしか掲載されていません。さらに、今年の年末までにヨーロッパのほぼ全ての市場で、ジープのSUVに電動化モデルが用意される予定です。
本日の発表により、4xeの成功によるジープブランドの勢いがさらに加速され、ヨーロッパに最適化されたジープのEVが導入されることが明らかになりました。ジープブランドは2025年末までにヨーロッパで4モデルのZEVを販売開始します。これを皮切りとして製品の刷新が進められ、2030年にはヨーロッパで販売されるジープは全てEVになる予定です。
EV製品攻勢の先陣を切るのは、今年初めのStellantisの長期事業計画「Dare Forward 2030」が発表された際に公表されたコンパクトSUV、フルエレクトリックの新型ジープ・アベンジャーです。
新型ジープ・アベンジャーはヨーロッパの各市場に加え、日本や韓国での販売も予定しています。ジープ・レネゲードより小型のセグメントに位置づけられるアベンジャーは、効率が高いことで知られるポーランドのティヒ工場で生産されます。
最大航続距離は400km。この最新のSUVはクラス最高の最低地上高とブレークオーバー・アングルとアプローチ・アングルを備え、モダンなインテリアに最先端のテクノロジーを満載し、コンパクトでありながら広々とした室内空間を実現しています。
「ジープならではの性能を兼ね備えつつ、ヨーロッパ向けに最適化されたのが新型アベンジャーです」と、Stellantisでジープ・ヨーロッパの総責任者を務めるアントネッラ・ブルーノは述べています。「モダンで楽しくてエモーショナルなSUVであるジープ・アベンジャーは、高性能でコンパクト、そしてモダンでフルエレクトリック、という選択肢を探し求めている層に確実にアピールするでしょう」
ジープ・アベンジャーは10月17日に開幕するパリモーターショーのプレスデー初日にワールドプレミアされます。そして同日から予約注文の受け付けがスタート。その後、2023年の初めにはショールームにお目見えの予定です。
4xeこそが新たな4x4
ジープブランドは世界中で4xeポートフォリオを拡大し続け、その比類なき4x4性能を電動化と最先端のテクノロジーを活用しながら拡張していきます。本日公表された計画は主に北米とヨーロッパを対象としたものですが、他の地域の具体的な計画は後日発表される予定です。
「本日は、私たちのエレクトリックSUVラインアップに新たに加わる製品のごく一部をご覧いただきました。ご覧いただいた計画は今後2年間に予定されている製品の発売予定と、なぜ私たちが『4xeこそが新たな4x4』と言っているのかを具体的に現わすものです」とムニエは述べています。「ジープのデザインと比類なき4x4性能、そして電動化の組み合わせによってSUVのマーケットは全く新しい姿へと変貌しつつあります。“ゼロエミッション・フリーダム”へ向けた道のりを、世界中の皆さんと共に歩んでいけることが楽しみでなりません」
ジープブランドについて
80年以上にわたる伝説とヘリテージに裏打ちされたジープブランドは、旅に非日常性を求める人々に卓越した4x4性能とクラフトマンシップ、そして多用途性をもたらす本格的なSUVブランドです。ジープブランドは、どんな旅にも自信を持って対応できる安心感をオーナーに提供し続ける幅広い製品ラインアップを提供し、人生を最大限に楽しむための旅へと誘います。ジープはコンパス、グラディエーター、グランドチェロキー、レネゲード、ラングラーなどの製品を提供しています。ジープの全てのラインアップで利用可能なプレミアムオーナーロイヤリティとカスタマーケアプログラムであるJeep Waveは、ジープのオーナーに最高レベルのオーナーシップ体験とサポートを24時間365日体制でお届けするための特典によって構成されています。伝説的と言えるジープの4x4性能はグローバルで取り組んでいる電動化によってさらに強化され、“ゼロエミッション・フリーダム”というビジョンを達成するために、ジープブランドは4xeを新たな4x4テクノロジーに昇華させるべく前進を続けています。