Stellantisが2022年通期で過去最高の業績を達成、BEVの世界販売台数は41%増 「Dare Forward 2030」の実現に向けて急速に進展

  • 強気の正味価格設定、魅力的な車両ミックス、為替換算のプラスの影響を反映し、純収入は2021年(プロフォーマ)比18%増の1,796億ユーロ(1)
  • 純利益は26%増の168億ユーロ(1)
  • 調整後営業利益(2)は29%増(1)の233億ユーロ、同利益率は2030年目標である12%超を上回る13.0%で、全セグメントが総収入と純利益の両方の成長に貢献
  • 製造用フリーキャッシュフロー(3)は78%増の108億ユーロ(1)で、2030年の目標である200億ユーロ超に向けて急速に前進
  • ネットキャッシュシナジーは71億ユーロで、年間定常目標の50億ユーロを2年以上前倒しで達成
  • 製造用手元流動性資産は613億ユーロで、バランスシートは健全
  • EU30か国商用車BEV販売台数第1位、EU30か国総合BEV販売台数第2位、米国PHEV販売台数第1位
  • 米国初のBEV、ラム・プロマスターが2023年に登場
  • 市場投入済みのBEVは現在23種類で、2023年には9種類のBEVを追加予定
  • 株主の承認を前提に、42億ユーロの普通配当(1株あたり1.34ユーロの支払い)を実施
  • 取締役会は最大15億ユーロの自社株買い戻し計画を承認、2023年末までに公開市場で実施予定
    財務比較はすべて2021年度(プロフォーマ)に対するものです(1)

2023年2月22日、オランダ・アムステルダム発 - Stellantis N.V.は、2022年通期業績で過去最高を記録し、純利益は168億ユーロ、調整後営業利益(AOI)は233億ユーロに達し、業界にとって節目となる時期に電動化、ソフトウェア開発、垂直統合に弾みをつけ、「Dare Forward 2030」が急ピッチで前進していることを示しました。
「当社は記録的な業績を挙げ、Dare Forward 2030事業戦略を集中的に実現したことに加え、欧州において電動化戦略が有効であることを証明しました。北米でも、同じ変革の旅を進めていくための技術、製品、原材料、そして完全なバッテリーエコシステムが整い、手始めとして当社初の完全電気自動車となるラムを2023年、ジープ®を2024年に発売します。さらなる持続可能な未来に貢献している各従業員とパートナーに深く感謝しています。」image

CEO、カルロス・タバレス

 

 

 

完全電気自動車の新型ラム1500 REV

 

Stellantisは、モビリティの自由を守ることに取り組みながら、「Dare Forward 2030」事業戦略のコミットメントを順調に達成しつつあります。2022年3月に発表された「Dare Forward 2030」は、2030年までに純収入を3,000億ユーロに倍増(2021年比)しつつ、10年間を通じて2桁のAOI率を維持するという財務目標を達成するために、3つの基本的な柱で構成されます。

ケア:Stellantisは、2038年までにカーボンネットゼロを達成することを目指しており、中間目標としては2030年までに2021年比で二酸化炭素排出量を半減させることを目指しています(5)。2022年、当社は製造と不動産(スコープ1および2)のカーボンフットプリントを11%削減しました(6)。顧客満足度No.1を目指すStellantisは、最終顧客への納車から3か月後の車両不具合率を約30%削減しました。当社の主要な人事プロセスは、すべてダイバーシティ&インクルージョンのコミットメントに沿ったものとなっており、現在、管理職の27%が女性で、2025年までに30%にすることを目指しています。

技術:Stellantisは電動化推進を加速させており、バッテリー電気自動車(BEV)の2022年の世界販売台数は前年比41%増の28万8,000台となりました。現在、23種類のBEVが市場に投入されており、2024年末にはBEVのポートフォリオは2倍以上の47種類となる予定です。こうして、2030年までに全世界で75種類を超えるBEVを擁してBEVの世界販売台数を500万台とするという目標を堅持しています。特にジープ®ブランドでは、BEV攻勢の第1段階として、ジープ初の完全電気自動車SUVであるジープ・アベンジャーを発売し、これは2023年欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。また、北米その他の世界の主要市場に向けた電気自動車、ジープ・リーコンとワゴニア「S」を初公開しました。これに続いてラムブランドでも、今月初めに待望の完全電気自動車の新型ラム1500 REVの市販バージョンを発表し、これは2024年第4四半期に納車可能となる予定です。

Stellantisは、EU30か国の商用車BEV販売台数で1位、BEV全体の販売台数ではEU30か国で2位となっており、イタリアではBEV販売台数でフィアット500eが1位、フランスでも同じくプジョーe-208が1位となっています。プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)に関しては、米国では当社が販売台数1位で、ジープ・ラングラー4xeは米国とカナダでPHEVの販売台数1位となっています。

Stellantisは、Automotive Cells Company、サムスンSDI、LGエナジーソリューションと提携し、5か所にギガファクトリー(欧州3拠点、北米2拠点)を建設することを確認しました。また、原材料の垂直統合を引き続き重視する方針に基づき、バルカン・エナジー、Controlled Thermal Resources、アライアンス・ニッケルLtd(旧GMEリソーシズLtd)、Element 25、テラフェームと個別契約を締結しました。

Stellantisはアーチャーとの戦略的パートナーシップを深め、都市部の渋滞緩和に貢献するアーチャーの主力電動垂直離着陸機(eVTOL)、ミッドナイトを共同製造する計画を発表しました。また、水素を動力とする製品の開発を加速させるため、ゼロエミッション水素モビリティの世界的リーダーであるシンビオの株式を取得する計画を発表しました(7)。さらに、Stellantis Venturesは10件のスタートアップ投資を実施し、2023年には3件のプロジェクトを立ち上げる予定です。

Stellantisのソフトウェアの進化は、アマゾン、フォックスコン、クアルコムとの密接なパートナーシップに加え、1,500人を超えるソフトウェアエンジニアの採用、ソフトウェア&データアカデミーの約700人の卒業生によって強固なものとなっています。他方、STLA Brain、STLA SmartCockpit、STLA AutoDriveのソフトウェアプラットフォームの開発も進んでいます。2023年後半にはプロトタイプの路上試験を開始し、2024年末には技術生産を開始する予定です。StellantisはaiMotiveを買収し、人工知能と自律走行のコア技術を強化しました。この買収は、BMWおよびウェイモとの既存の作業を補完するものとなります。

ソフトウェア成長戦略については、2030年に純収入を200億ユーロ、粗利益率を約40%にするという目標達成に向けて順調に進んでおり、この事業は2022年には前年比で25%成長しました。Stellantisの現金化可能なコネクテッドカー(5年間で回転すると想定した場合)は、年末時点で約1,300万台で、2030年までに約3,400万台とすることを目指しています。STLA Brainに加え、レガシーシステムやソリューションからの標準化活動により、車両1台あたりのECUの数を50%以上大幅に削減しています。

価値:Stellantisは、コアビジネスを補完するために7つの付加価値事業を優先しており、前年比を超える成長(1)を達成しました。
•    米国のFinco事業は引き続き拡大し、現在までに約90%の米国ディーラーが登録済み
•    イタリア初のサーキュラーエコノミー・ハブや、小型商用車の後付け電動化の概念実証を行うためのQinomic社との戦略的パートナーシップなど、包括的な循環型経済戦略を発表
•    アラミスグループは、イタリアとオーストリアでの買収により、欧州のオンライン中古車販売におけるリーダーシップを強化し、また北米では2023年にSpoticarを立ち上げ、中古車のディーラーオンライン販売を拡大
•    当社の「データ・アズ・ア・サービス」事業の拡大に専念する独立事業部門となるMobilisightsを2023年1月に立ち上げ

重要なのは、全地域で成長し、記録的な収益を実現していることです。「第3の原動力」となる中東・アフリカ、南米、中国・インド・アジア太平洋では、2022年には純収入が前年比34%増(1)、AOI貢献額が2倍以上の38億ユーロとなり、2030年までに世界の純収入を25%以上にするという目標達成に向けて前進しています。

Stellantisの設立後2年間の実績は、同社が今後モビリティエコシステムに及ぼすことが期待される大きな影響のほんの一端にすぎません。

株主の承認を得た上での42億ユーロの普通配当(1株あたり1.34ユーロの支払い)に関しては、NYSE、Euronext Milan、Euronext Parisにおける予定スケジュールは以下のとおりです。(i) 権利落ち日は2023年4月24日、(ii) 権利確定日は2023年4月25日、(iii) 支払い日は2023年5月4日。

2023年2月22日の午後2時(中央ヨーロッパ標準時)/午前8時(米国東部標準時)から、Stellantisの2022年通期決算を発表するためのライブウェブキャスト・電話会議を開催します。ウェブキャストおよび録画再生は、Stellantis社ウェブサイト(www.stellantis.com)の「投資家」セクションからアクセスいただけます。プレゼンテーション資料は、2023年2月22日の午前8時(中央ヨーロッパ標準時)/午前2時(米国東部標準時)頃にStellantis社ウェブサイトの「投資家」セクションに掲載される予定です。

今後のイベント予定
•    2023年3月29日    「モビリティの自由」フォーラム(Stellantisが主導、Wavestoneがファシリテーション)
•    2023年4月13日    年次総会
ステランティスについて
Stellantis N.V.(NYSE:STLA、Euronext Milan:STLAM、Euronext Paris:STLAP)は、世界を代表する自動車メーカーであり、モビリティプロバイダーです。Abarth、Alfa Romeo、Chrysler、Citroën、Dodge、DS Automobiles、Fiat、Jeep®、Lancia、Maserati、Opel、Peugeot、Ram、Vauxhall、Free2move、Leasysなどのブランドを擁しており、これらの歴史ある名高いブランドは、革新的な製品やサービスに対する、先見の明のある創業者や現代の顧客の思い入れを具体的な形にしています。私たちは多様性を武器に、世界の動きをリードしていきます。最大ではなく最高のサステナブル・モビリティ・テック・カンパニーとなることを目指し、すべてのステークホルダーに対し、また事業を展開するコミュニティに対し、付加価値を創造していきます。詳しくは、www.stellantis.comをご覧ください。

問い合わせ先:communications@stellantis.com または investor.relations@stellantis.com

 

詳細は、下記PDFにてご覧ください。

PDFダウンロード 広報画像ダウンロード プレスキットダウンロード

関連情報