先日9月22日(火)にOPEL(オペル)がコンパクトSUVのMOKKAとBEVのMOKKA-eのワールドプレミアを行いました。
※プレゼンテーションの言語は英語です。ご了承ください。
プレゼンテーションは、オペルオートモビル GmbH CEOのミヒャエル・ローシェラー(Michael Lohscheller)のスピーチからはじまります。
ローシェラーは、2020年2月18日のオペル日本再参入発表会でも来日しています。ローシェラーに曰く、Groupe PSA入りしたのち、2018年に8億6000万ユーロの売上げを、2019年には11億ユーロの売上げを記録したこと、このコロナ禍でも利益を上げたふたつのドイツ自動車ブランドの一つであること、電動化*をすすめること2021年に電動化モデルを9モデルラインアップし、2024年に全モデルを電動化することを表明しています(※全モデルがフルEVになることは意味していません)。またオペルの初期の歴史で重要な1924年式OPEL Laubfrosch(ラウブフロッシュ)を紹介。ドイツにモビリティの民主化を果たした重要なモデルです。ラウブフロッシュの由来は緑のアマガエルの一種で、そこからボディ色がグリーンになったと述べています。今回発表されたMOKKA-eのイメージカラーがグリーンなのはこのラウブロッシュの歴史をなぞり、あらたな時代に相応しい電動化モビリティの民主化をイメージしたものとなっています。
オペルオートモビル GmbHデザイン副社長のマーク・アダムス(Mark Adams)がオペルの新世代デザイン哲学である”Bold and Pure”(力強く大胆、そして純粋)と初代マンタから着想を得たデザインコンセプト”OPEL Visor”を解説しています。OPEL Visorは初代マンタからインスピレーションを得た、シンプルなフレームの中にヘッドライト、ADAS関連のセンサー類などを納め、それをアクリルやガラスなどのパネルで覆うというデザインコンセプトで、今後のオペルのフェイスデザインやインストルメントパネルデザインに適用されていきます。MOKKAのデザインは、2月のオペル日本再参入発表会でもプレゼンテーションで公開したOPEL GT X Experimentalのデザインをきわめて忠実に具現化していることがお分かりになると思います。Concept to Reality(コンセプトを現実に)というフレーズは、よく使われる言い回しですが、MOKKAとOPEL GT X Experimentalの関係はまさにこれといえるでしょう。この言葉で、マーク・アダムスがあたらしいMOKKAのモダンなデザインを表現しています。
フルEVとなるMOKKA-eについてはオペルR&Dセンター長のマーカス・ロット(Marcas Lott)が解説しています。Groupe PSAの最新コンパクトプラットフォームCMPの電動版eCMPのカットモデルを前にプレゼンテーションしていますので、eCMPの特長的な上面視で見た際のアルファベット"H"型もしくは漢字の"土"のように配され、空間効率を最大化したバッテリー配置がよくおわかりいただけるかと思います。ちなみにマーカス・ロットはプレゼンテーション中に小さなギャグを挟んでおりますが、どこかお分かりになりますでしょうか?ぜひ探してみてください。
最後にリバプールFC監督のドイツサッカー界の英雄のひとり、Jürgen Klopp(ユルゲン・クロップ)がMOKKA-eのプロトタイプのテストドライブの模様もご覧いただけます。
オペルの新世代コンパクトSUV、MOKKA / MOKKA-eにご期待下さい。
なお、日本市場導入の時期、仕様は未定です。
*本リリースにおける「電動化」(英語:electrifiedなど)は、動力源として、ICE(Internal Combustion Engine:内燃機関)に加えて電気を使用したハイブリッド(HEV)、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)などを含む表現です。必ずしもバッテリーと電気モーターのみを動力源とした電気自動車(BEV、フルEV)だけを指すものではありません。